【制作】エオリアンハープを作る(2)
続き。
鳴らないエオリアンハープもどきを風上に向けるのをやめて、なんで鳴らないかを考えることにした。鳴るのも鳴らないのにも必ず理由があるはず。How to 動画を見直して、自分が作ったエオリアンハープもどきとの差異を比べた。また、記事をもう一度見なおして、欠点であろう点をリスト化した。
- ボディが短い
- サウンドホールがない
- 弦が輪ゴム
- ボディがダンボール
この4点に着目した。
まずはこの項目を改良して2つ目を作ることにした。
とにかく0を1にしたい。
ボディが短い
この時作ったエオリアンハープもどきは、3:4くらいの比率。ネットで発見したほとんどのエオリアンハープは少なくとも1:5くらいの比率をしている。よくよく考えてみると、風がきっかけで音が鳴るわけなので、弦に当たる面積は大きい方が良さそう。弦と風がぶつかる面積を大きくするため、とにかくボディを長くして、弦が張っている距離を長くすることにした。
ホールがない
ギターだけどこの記事を参考にした。共通するところはあるはず。
実験結果によると、サウンドホールが大きい方が音が大きいらしい。How to動画ではサウンドホールがなくても鳴っていたので、「必要かもね〜」くらいしか考えていなかった。とにかく0を1にしたかったので、開けてみることにした。
弦が輪ゴム
まずはと思って輪ゴムでやったんだけど、市販のゴムだと一周の長さが決まってるので、伸びる距離でボディの大きさが決まってしまう。
これはよくないと思ったので、ちゃんと弦を用意することにした。噂で水糸が良いと聞いたので、水糸を採用することにした。また、張力も関係があり、ある程度張っていないと鳴らないとも聞いたので、ペグのような機構が必要だと判断し実装することにした。
ボディがダンボール
ひとまずこれは見送ることにした。
というのも、ダンボールのボディと木のボディでの差を確認したかったので、とりあえずダンボールで鳴るものを作ることにした。強度と耐久性を考えるとダンボールは良くないだろうから、次は木で作ることを念頭におて作ることにした。
以上の3点を改善し、再制作することにした。
作ってみた
ホームセンターにあるもので仕上げた。
長さは80cmくらい。
細長いダンボールに弦を張った。水糸を採用。
ヒートンをブリッジに使った。
また、三角の角材をかませているのは、ボディに共鳴させるため。
サウンドホールも大きめに開けた。 6cmくらい。
ペグのような機構を持たせるために、工事現場にある何かしらを締め付ける奴を採用。
ピンセットがぶっ刺さっているが、こうしないと引っ張られて緩んでしまう。
ペグという機構は偉大だなと痛感した。弦をはるのがめっちゃ大変。
とにかくこれで、風が強い山に録音に行った。
鳴った
鳴った。なんとか0が1になった。
工事の音がうるさいのは、そういう場所でとったため。
ボディのサウンドホールの中にマイクを仕込んで録音した。ダンボールが共鳴しやすいからか、ノイズをたくさん拾ってる。いや、共鳴しやすいから鳴るのか?
ちなみにイコライザーでだいぶ低音を削っている。
思ったよりは高音が強めなのは短いからか、ダンボールだからか、弦の太さか。
3台目を作って比較する必要がある。鳴ったから次は木で作る。
(続く)